2019年4月22日月曜日

【イージス・アショア】陸上から迎え撃つミサイル防衛システム


<政治>今日の今さら聞けない気になる言葉  イージス・アショア
日本の防衛 イージスシステム


イージス・アショアとは高性能な刺又(さすまた)か?

他国から発射された弾道ミサイルを宇宙空間飛翔中に迎撃し日本全土を守るミサイル防衛システム。

すでにあるイージス艦のシステムを陸上に移したもので洋上艦の起動性は失われるがなんせ陸上にあるのでメンテナンスのコストや人的労力の削減が期待される。

2017年に政治判断がなされ導入が閣議決定された。

一基購入見込み価格3000億円。二基購入予定。

日本には当然ながら核兵器は無い。かといって通常ミサイルでの敵基地攻撃能力も政治的な議論の分かれるところであるが保持していない。ミサイルを発射しようとする国への抑止力は日本独自ではほぼゼロ。

「やりそうなそぶり見せたら先にやるぞ」とか「やったら絶対やり返すぞ」といった力を日本は保持していない訳だから、つまりやられたら飛んできたものを撃ち落とすしか国民の安全は守れないということだ。

家に鍵は掛けないけど、賊が入ってきたら刺又(さすまた)で追い返し、後で厳重に抗議します、みたいな感じか。なんだかな。

だから、せめて現状でできる精一杯防衛策として迎撃能力を向上させ、絶対に着弾させないゾ!として出てきたのががイージス・アショアだ。

すでにイージス艦が搭載するSM3や陸上配備のPAC3がミサイル迎撃システムとして配備されているが、今回イージス・アショアに配備される予定のSM-3blockIIAは各段に高性能だ。

計画では弾道ミサイルが落ちて来る段階、あるいはその途中の段階で迎撃しようとしているわけだが高高度で迎撃できるイージス・アショアを2基配備すればほぼ日本列島をカバーできるという。

ミサイル迎撃システムと敵基地攻撃能力


ただこのイージス・アショアは大気圏外で迎撃するシステムなので技術的にもまだをクリアしていかなければならない問題が非常に多く残っている。つまりかなり難しいのだ。

またこのシステム導入の導入価格が高すぎるという批判的な意見がよく聞かれる。

イージス・アショアが高過ぎるという批判があるのであれば、むしろ敵基地攻撃の能力を整備して行く方が、コストパフォーマンスとしては優れているのは間違いない。

抑止力として巡行ミサイルを各地に配備するだけだからだ。システムも単純だ。

発射される前に叩く、動いていない目標に攻撃する方が技術的に簡単であり、軍事的には絶対有利のはずだ。

すでに敵基地攻撃能力の保持は憲法の範囲内で可能であるという政治的見解は政府の中でなされているが、しかし現在の国内の社会や政治状況ではまあ現実に進めていくことは難しいだろう。

つまり現状ではミサイル迎撃システムを充実させていくしか飛んで来るミサイルから国土を守る方法がない訳だ。

イージス・アショアが高すぎると言い、また敵基地攻撃能力の保持は反対というのはあまりに無責任で短絡的だ。

話せばわかるじゃ国は守れない。

本来は敵基地攻撃能力とミサイル迎撃システムが両輪で防衛しそれを後ろ盾にした政治と外交が必要だと個人的には思うのだけれどな。

今日の知ったかブリ イージス・アショアで決めてやる!


「日本が導入を決めたイージスアショアだけどね、搭載されるミサイルはSM-3BlocIIA(エスエムスリーブロックツーエー)っていうんだけれど、これがブロック1Aよりかなりいいんだ。」

ポイントはエスエムスリーブロックツーエーを噛まず言えることに尽きる。

何度も練習しよう。

PAC3や地上配備型など非日常なセリフをぶっこめば軍事評論家っぽくて渋い。

ただし女子には敬遠される可能性が高いので男子向けの話題かも。

閣議決定、防衛省などの政治用語も付け加えないと評論家ではなく軍事オタクと間違えられるので気をつけよう。あっ同じか。

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